【精神科看護師の体験談】ぶっちゃけどう?精神科訪問看護師のリアル

夜勤しないで働ける精神科訪問看護師になりたい!でも、自分に合うか不安。

夜勤をしなくてお給料もほどほどにもらえる訪問看護。近年、精神科の患者さんはどんどん病院だけでなく地域移行しているので、精神科を経験のある看護師が重宝される分野でもあります。

私は、今の職場で訪問看護業務もしています。
実際の体験談をまとめてみました💡

精神科訪問看護師に興味のある看護師さんの参考になったら嬉しいです✨

精神科訪問看護とは?

精神疾患を抱えた方が、安心して暮らせるように、ご自宅や入所施設に看護師が伺い、ケアや生活のサポートをする制度のこと。

■精神科での勤務経験は必須条件?

精神科訪問看護師は、基本的に看護師免許があれば精神科での勤務経験は必要ありません

しかし、精神科勤務経験1年以上などの応募条件を設定している事業所もあります。

これは、事業所がサービス提供をした報酬として受け取る「精神科訪問看護基本療養費」つまり診療報酬をもらうための届出要件に、訪問する看護師は「精神疾患を有する者への看護について相当の経験を有する」という条件が設けられているからです。

条件の「相当の経験を有する」とは、具体的に以下のような内容です。

①精神疾患を有する者に対する訪問看護の経験を1年以上有する者 
②精神保健福祉センター又は保健所等における精神保健に関する業務の経験を1年以上有する者 
③国、都道府県又は医療関係団体等が主催する精神科訪問看護に関する研修を修了している者

つまり精神科経験1年以上or研修を修了することが必要なんだね💡

そのため、精神科での経験年数が1年以上あればすぐに働けますが、未経験者は算定要件を満たすために所定の研修を修了しなければなりません。

目次

精神科訪問看護師の「仕事内容」

精神科訪問看護師の仕事内容についてご紹介します!

主な業務はこちらです
(症状観察・内服管理・リハビリ)
訪問記録や外部への報告書作成

利用者さんの自宅への訪問看護

契約している利用者さんのご自宅へ訪問して症状の観察や内服のセッティング、リハビリ目的で散歩をします。
利用者さんの自宅の滞在時間としては、1件30〜60分程度で、1日3〜6件行くことが多いです。

訪問するお宅はまちまち。アパートに行くこともありますし、グループホームに行くこともあります。

訪問記録や外部への報告書作成

訪問看護師は、以下の記録を訪問看護の合間に作成しています。

日々の訪問看護記録(1日3〜6件)
主治医に送る患者さんの訪問看護報告書(月1回)

日々の記録は毎日。訪問看護報告書は1ヶ月に1回の頻度で作成します。

日中の大半は訪問看護に出かけているので、残業をして報告書を作成しなければならないことも多く、月末に報告書作成に追われることも多いです。

私はなるべく隙間時間を見つけて記録を書くように頑張っています💦

精神科訪問看護師の「メリット」

次は、精神科訪問看護師として働く上で私が思うメリットを紹介していきます!

①精神疾患を抱える方の地域での生活を知流ことで看護の幅が広がる
②個別性の看護を実践できてやりがいを感じる
③夜勤がないので生活リズムが整う

①精神疾患を抱える方の地域での生活を知ることで看護の幅が広がる

病棟では入院時の様子しか知らないことが多いですが、訪問看護では利用者さんが地域で生活している様子を知ることができます
実際に住んでいるご自宅、家族との関係性などを知ることで、病棟看護師時代には気づかなかった患者さんの思いや苦労を感じることができますよ。

入院では知れなかった患者さんの一面を見れるのは嬉しい!

個別性の看護を実践できてやりがいを感じる

病棟看護より自由度が高く、個別性をさらに重視できるのが訪問看護の良いところです。

社会復帰のために一緒に役所に行ったり就労移行の見学に行ったり、自由に患者さんひとりひとりに合わせた支援ができるのはやりがいにつながります。

③夜勤がないので生活リズムが整う

交代制で働く病棟看護師と違って、日中に利用者さんのお宅を訪問するので夜勤はない事業所がほとんどです。夜勤がない分、生活リズムが整うので体は楽に感じます

私も訪問看護が続くシフトに当たると肌の調子が良くなります🥺

精神科訪問看護師の「デメリット」

反対に精神科訪問看護師として働く上でのデメリットを紹介していきます!

単独訪問の場合、緊急時の対応が大変である
②地域によっては、車の運転が必須になる
③オンコール対応している場合、夜中の呼び出しがある

①単独訪問の場合、緊急時の対応が大変である

病棟看護師と違って、すぐに周りに相談できる環境ではないため緊急時の対応や判断に迷うことがあります。

例えば、実際にあった事例としては、利用者さんが家族にも行き先を告げずに行方不明になってしまったり、幻覚妄想状態に左右されて攻撃性が高まっているといった状況です。

私はそんな緊急時に備えて、いつも他のスタッフとの報・連・相を心がけています。

1人で抱え込まないことが重要です!

地域によっては、車の運転が必須になる

患者さんが病院まで来てくれる病棟看護師と違って、訪問看護師は利用者さんのご自宅へ伺うため移動が必要になります。
地方なら自動車の移動が必須になるため運転免許がない状態で訪問看護師になるのは正直厳しいです。
私も病院が用意してくれている訪問看護用の公用車で移動をしています。

訪問看護するなら運転免許は必要です(都内を除く)

オンコール対応している場合、夜中の呼び出しがある

病棟看護師と違い夜勤はありませんがオンコール対応する事業所もあります。
ずっと職場で拘束されるわけではありませんが、いつ呼ばれるか分からない状況で待機する必要はあり負担はあります。

夜間の呼び出しは体力的にキツい!と言う場合は、転職前に「オンコールの有無」は確認しておきましょう!

精神科訪問看護師のお給料事情

最後に、皆さんが気になるであろうお給料事情についてお伝えしていきます!

以下は、以前私が運営する精神科看護師のアカウントフォロワーさんに聞いた結果です!

訪問看護師のお給料事情

・病棟棟看護師より低いがクリニックよりは高い傾向
平均年収445万円(※Instagramフォロワーさんからの情報を元に計算)
・約600万円もらっている方!

夜勤がない分一般的な病棟で働いている看護師に比べ年収は下がってしまう傾向にありますが、日勤のみのお仕事の中ではお給料は高い傾向にあります。

夜勤はしたくないけどお給料は維持したい!そんな場合は訪問看護はおすすめの働き方と言えます。

まとめ

今回は、私の経験も含めた精神科訪問看護師のリアルをご紹介しました!

精神科訪問看護師は、精神疾患をもつ利用者さんと向き合い、日常生活を支援するやりがいのある仕事です。今回の記事が参考になったら嬉しいです♪

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精神科看護、一緒に頑張りましょうね♪

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この記事を書いた人

\Instagramフォロワー3.1万人/
看護師10年目の現役精神科ナース。
精神科の知識や働き方をまとめています。

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